2018-02-21 第196回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第3号
○参考人(福永正明君) 二〇一四年に今のインド人民党政権ができまして、もう下院で三分の二以上を取る、過半数以上のものを取っている政党でございます。上院でも多分、今年、来年以内には過半数を握れるであろうと。
○参考人(福永正明君) 二〇一四年に今のインド人民党政権ができまして、もう下院で三分の二以上を取る、過半数以上のものを取っている政党でございます。上院でも多分、今年、来年以内には過半数を握れるであろうと。
これに対して、インド国内では、当時野党だったインド人民党、これ、今のモディ政権を支える与党なんですけれども、これが、実はこのとき、インドは核不拡散体制のわなにはまってしまったと、インドは自ら将来の核実験の権利を放棄したというふうに手厳しく批判していたんですね、これを繰り返し。この事実を指摘しておきたいと思います。
つまり、二〇一四年、インドでの下院総選挙で、モディ現政権のインド人民党は、党の選挙マニフェストにおいて、核政策見直しの中に核先制不使用政策の転換が含まれています。それは、核武装する隣国パキスタンは核先制不使用を宣言せず、現在は、パキスタンの核攻撃第一弾をインドが受け甚大な被害となり、核兵器で反撃する構図であるからです。
長くなりまして恐縮ですが、印パ関係につきましては、既にパキスタンが核実験を先にやり、インドが後追いをしたときに、どうするのかということでございますけれども、公文が保障するようなモラトリアムというのがありますけれども、現インド人民党モディ政権は、一四年の選挙マニフェストの中で、核開発に関する、あるいは核政策に関する再検討、改訂ということをマニフェストに載せております。
四月から五月にかけて行われましたインド総選挙におきまして、インド人民党、BJPが単独過半数を超える議席を獲得して、インドでは十年ぶりの政権交代が実現をいたしました。インドの政界におきましては一般的に日本、インドの関係を重要視されているというふうに考えておりますが、今後、日本との関係が深いモディ首相候補との間で日本政府としてはインドとの協力関係を更に発展をさせていきたいと考えております。
五月十二日まで九回に分けて投票が実施される予定でございますが、今のところの見通しとしましては、最大野党のインド人民党、BJPが有利というふうに言われております。この最大野党インド人民党が掲げる公約の中で、これは具体的な中身がいまいちはっきりしない点もあるんですけれども、インド政府がこれまで掲げてきた核ドクトリン、これを見直すということを掲げております。
その国家というものの所属も、実は、インドという国はインド国民のものであるというのが、インド国民会議派が支配しているというか指導している時代の物の考え方でありますけれども、現在ではインド人民党が第一党になっています。インド人民党の考え方というのは、インドはヒンズー教徒の国であるという、そういう大きなテーマを出してきているわけですね。
インドがミサイル発射実験を行った理由として、インド人民党連立政権からの有力与党の離反の動きに対して、国内の結束をねらうための手段の一つであったとも見られていますが、これは常套手段ですけれども、アンナ・ドラビダ進歩同盟、これが十四日に与党から離脱したことによりまして、政権は少数与党に転落してその目的を果たせなかったんですね。
それから、対内的には、強いインドということを唱えております新政権、インド人民党が中心になっております新政権の誕生ということがまず大きな要因になるかと思います。
また、それに先立ちまして、インド人民党、BJPの指導する政権において、従来の核オプション政策から、必要なら核兵器導入の選択肢を行使する、こういう従来から一歩踏み出たような政策を打ち出しておった、こんなふうなことなのであります。こういう状況というものがあったわけであります。
インドでもインド人民党が政権をとったということで、核に関してはかなり積極的になっていると。そういう中で、パキスタンがこのノドン二号を使ったようなミサイル実験もやっているということで、非常に危険性が高まってはいないかなと、そう思うんですが、その点の認識はいかがでしょうか。